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DTPデザイナーにとってのネット印刷とは

かつて印刷というと「100部でも1000部でも同じ10万円です」といったようなお見積りが多かったように思います。そもそも印刷機が何億もするようなおおがかりなもので、そこにはインクの練り具合、紙との相性、乾き具合などを確認しながら作業をすすめる「職人」と呼ばれる人がいて成り立っているものでした。簡単にまわせるような機械ではないので、小ロットの印刷は素人には不可能だと思っていました。
それがいまやネット印刷の世界。テレビのCMでも毎日みるし、ウェブには山のようにネット印刷の広告があります。私はDTPデザイナーとして仕事をしていますが、デザイナーにとってはネット印刷はとても便利で有利なものだと思います。例えば名刺やはがきなど細かいものは印刷まで含めての受注も可能で、リスクはありますが通常の印刷機をまわす場合の比ではありません。お客さんも面倒な手間をはぶけてしかも安くできるのであれば感謝してくれます。印刷手数料は上乗せして、少しの手間でプチ儲けができますし、自分の経験値になってゆきます。
ネット印刷が安い理由のひとつに、完全なデータでないと受け付けてもらえない事があると思います。つまり、デザイナーも勉強しないといけないので、最初はちょっと手間と時間がかかります。印刷の営業さんに頼むと、不完全なデータでもオペレーターさんが修正してくれたりもしますが、最終責任者がデザイナーになるので、透明機能などを多用した複雑なデータはネット印刷はちょっと危険かもしれません。色味についても画面とプリントで違うものの、本紙校正が出るわけではなかったり、お客さんに説明しようにも専門的すぎて理解されず、自分の不手際となってしまいます。
そういう意味では信頼のおける印刷営業の人とお仕事をするのは自分のリスクを回避できます。DTPデザイナーにとって、ネット印刷は便利で有利なものですが、同時にリスクもあるのでお客さんの性質と仕事内容によって使い分けるというのがベストな選択だと思います。